2006年12月16日
風が強く吹いている
やっと読み終えました。
三浦しをんの『風が強く吹いている』
高校時代一流だったけれども、故障や、問題を起こしたりして、挫折していた二人のランナーが出会い、おんぼろアパート竹青荘に住む、同じ寛政大の学生達とたった10人で箱根駅伝を目指す物語なのですが、それぞれの登場人物がすごく良く描かれていて、ほのぼのとして、時にジーンとして、そして読んでいるうちに自分も走りたくなって・・・
走ると言うことがどういうことか、タイムや順位だけではない高みを目指す面々。
帯に「超ストレートな大型青春小説」と書いてあるその通りの内容でした。
本当にいい本です。
投稿者 Sakurai : 17:27 | コメント (0) | トラックバック
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蒲生邸事件
今朝は、スイムの練習をしてきました。
例によって、「トータル・イマージョン・スイミング」のドリル中心ですが、なかなか難しいですね。
今までは、上級コースでプルでバンバン?泳いでいたのですが、今は「初級コース」のレーンで上を向いてピチャピチャ、ヨレヨレとバランスを取る練習です(笑)
まあ、何事も基礎が肝心ですので、もうしばらく辛抱して頑張ります。
ところで、このところちょっとペースは落ちましたが、相変わらず宮部みゆきの本を読んでいます。
今日はやっと「蒲生邸事件」を読み終えました。
大学受験に失敗し、予備校の受験のために東京にきていた青年が、宿泊していたホテルが火事になり、時間旅行の能力を持つ男に助けられてたどり着いたのが、昭和11年2月26日の東京蒲生邸。
まさに二・二六事件が起きようとしているところです。
その二・二六事件の最中に、退役した陸軍大将蒲生憲之が邸宅で自決、
その後の展開がすごく面白く、読後感も爽やかでよかったです。
ほんと、宮部みゆきの本は面白いです。
投稿者 Sakurai : 22:11 | コメント (0) | トラックバック
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宮部みゆきワールド
少し前に、「模倣犯」を読んでいると言うことを書きましたが、それ以来宮部みゆきワールドにどっぷりハマっています。
あの分厚い本上下巻を読み終え、その後「火車」を読み、今日「スネーク狩り」を読み終えました。
どの作品も本当に面白く、読み出すと止まらないです。
おかげで、トレーニングと睡眠時間が随分減ってしまいました(^_^;)
さあ、今から「鳩笛草」その次は「クロスファイア」上下巻です…
あと、時代物も面白いらしいので、こちらも読みたいですが、これから仕事も忙しくなるんですよね(笑)
投稿者 Sakurai : 20:39 | コメント (0) | トラックバック
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半島を出よ(上・下)
昨日、引退を表明した中田英が、だいぶ前に読んでいる、と言って話題になった本。
『半島を出よ』(村上 龍)を読みました。
上・下巻でかなりの、量・密度のある本でした。
舞台は2011年と近未来の日本。
”反乱軍”を名乗る北朝鮮の特殊部隊兵士9人が、福岡ドームを占拠、その後500人ほどの兵士が北朝鮮から輸送機でやってきます。
そして福岡市を事実上占領、それに対して何も有効な手を打てない日本政府、無責任なマスコミ達。
マシーンのような、北朝鮮の特殊部隊兵士と、その背景等々・・・
すごくリアルで、もしかすると本当に起こってもおかしくない、と思わせる展開です。
なにしろ、北朝鮮の人たちと政治背景、拷問など、怖すぎ(^_^;)
最近のニュースで、金英男氏の、北朝鮮での会見について「本当のこと言ってない」とか言ってますが、この本を読んだら、北朝鮮にいて本当のことなんか言えるわけがない、と思ってしまいます。
それでも、この殺人機械のようなコマンド達も、やっぱり人間で、現実に豊かな世界を見た時に、弱さがあったりするところに、ちょっとほっとしましたが。
とにかく面白い本でした。
一読の価値ありです。
投稿者 Sakurai : 20:17 | コメント (0) | トラックバック
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『末期ガンになったIT社長からの手紙』読了
『末期ガンになったIT社長からの手紙』
読み終えました。
本の内容や、著者の藤田さんについては、ちょうど今日の『YOMIURI ONLINE』で紹介されている記事がありますので、そちらをご覧下さい。
(読売新聞にも掲載されているようなのですが、我が家の神戸版には載ってませんでした)
本を読んで、まず著者の藤田さんの強さと冷静さにたいする大きな驚きがありました。
ご自身の、発病から、再発までのプロセス、そしてその時の感情の変化をを淡々と書かれています。
これほどまでに、真っ正面からこのような重い病気と向き合える人がいるのか、と正直大きな衝撃を受けました。
私たち、トライアスリートはよく「鉄人」とか言われて、いかにも強い人のように思われます。
また、格闘技の専門家なども本当に強そうです。
けれども、真の鉄人とは、この藤田さんのような人ではないかと思います。
心から尊敬すると同時に、死の宣告をされた人に対して、こういうことを言うのはおかしいかも知れませんが、ある種の希望を持てました。
それは、私も万一、同じような状況になった時に、こんな風に冷静に、前向きにいられるかも知れない。
と言う希望です。
もちろん、生やさしいわけではありません。
けれど、例えば、初めてトライアスロンという競技を知った時は、別世界の人間がやるもの、とても自分には無理、と思ってたのが、その後、テレビで多くの人がやっているのを見て自分も出来るかも、とやり始めやがて出来るようになったように。
こうありたい、と思ったことを出来ている人がいる、と言うことは自分も出来るかも知れない、と言うことでもあります。
ところで、IT社長って言うと、M&Aなどで手段を選ばず、実態のない商売で金儲けばかり考えている人、というイメージがありますが、この藤田氏はインターネットの特徴を活用した、非常に堅実なビジネスをされているようです。
そう言う意味でも、すごく好感が持てました。
そして、病気になったからと言って、今までの仕事中心の人生を後悔されているわけではなく、常に前向きに生きています。
がん治療にかかわる医師や患者の知恵をネットで集め、新薬の早期実用化を促すという「事業計画」に着手したのだ。ITにかかわり続けた経験を、最後の挑戦に注ぎ込めると思うと、前向きになれた。と言う風に、今までやってきたことがあるからこそ、出来ることもあります。 平々凡々、のんべんだらりと生きてきていればけっして出来ないでしょう。
それにしても、藤田さんのブログがあるのですが、本を知ってから見た時に6月8日から更新されていなくて、すごく心配だったのですが、今日見ると更新されていました。
今も前を向いて、頑張っておられます。
心から応援したいし、それにはこうやってブログで紹介したりして、一人でも多くの人にこの本を手にとって貰うことだと思います。
一読の価値は十二分にある本だと思います。
投稿者 Sakurai : 15:22 | コメント (0) | トラックバック
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末期ガンになったIT社長からの手紙
今朝、新聞を見ていて、気になる本の広告が目に付きました。
『末期ガンになったIT社長からの手紙』というタイトルの本です。
広告の中には「むちゃくちゃに仕事ばかりしてきた。金は貯まりに貯まった。だが、それにどんな意味があるのか?刻々近づく死のカウントダウン・・・」という風な文字が躍っています。
IT社長の本というと、上場して大儲けした人の、成功談ばかりでしたが、ちょっと衝撃的な感じがします。
で早速、ネットで調べて、注文してみました。
まだ届いていませんし、全くどんな内容かも分かりませんので、本や著者の話は置いておくとして・・・ちょっと思ったことを・・・
私は、早くに父親を癌で亡くしたこともありずっと、人間はいつ死ぬか分からない、と言うか自分は癌家系だから、多分早死にする、と思って生きています。
幸い、親父が癌を発病した46歳をアイアンマン完走出来る状態で迎えることが出来ました。
もちろん、なかなかいつ死んでもいい、と言うわけにはいかなくって、もし今死んだらと言うか、あと「3ヶ月の命」とか言われたら、家族のこととかすごく心配だし、耐えられるかどうか分かりません・・・
けど、いつ死んでも悔いがないように生きたいとずっと思ってきました。
トライアスロンをやっているのも、そうです。
苦しいからこそ、生きている証のような気がします。
死んでしまったら、苦しみも何も分かりませんから・・・生きていればこそ、命の燃焼を思いっきり感じられるのがトライアスロンの魅力でもあります。
ある意味、死と隣り合わせの部分もありますし(^_^;)
サバイバルとかそう言うのにもすごく興味があります。
目一杯生きる努力をするからこそ、満足と思える瞬間が来るのでしょう。
で、この本の広告にある「むちゃくちゃに仕事ばかりしてきた。金は貯まりに貯まった。だが、それにどんな意味があるのか?」という部分。
やっぱりこれは、経営者として引っかかりますよね〜
仕事は大事だし、仕事しないと生きていけないし、仕事が生き甲斐、会社を大きくするのが夢、って人もいっぱいいるし。
仕事をしている時が一番楽しければ、後3ヶ月の命でも仕事をしたらいいと思うし。
映画「キャスト・アウェイ」や「天使がくれた時間」などを観ても、仕事一筋の人生のむなしさを描いていたりするのですが、それはそれ、個人の価値観の問題ですよね。
決して、それが悪いとは思いません。
けど、例えば、私の周りでネット関連の仕事をしている人たちの中に「今は忙しいけど、もう少し時間が出来たら、もう少しお金に余裕が出来たら、あなた達のために時間を使うから、もう少し待って」と妻あるいは、夫、子供達にいいながら仕事をしている人たちがいっぱいいます。
また、もっとお金が出来れば幸せになれる、もう少し時間が取れるようになれば幸せになれる、と思っている人も。
けど、私はちょっと違うんじゃないかな?
と思います。
昔から、人は時間を作りたくって、努力してきて、何日もかかって移動していた、東京-大阪間が2〜3時間で移動出来るようになり、豊かになりたくって、それこそ昔の王侯貴族でも出来なかったような、生活が出来るようになっているのが、現在のこの国だと思います。
でも・・・なぜか、全然幸せにならないんですよね。
上場するような企業に、自分の事業を伸ばしても、自家用ジェットで移動出来るようになっても、おそらくそれは一緒でしょうね。
「もうちょっと」は、気づかない限り永遠に来ないと思います。
だから働かない分けじゃなくって、適当であきらめるわけでもなくって。
もちろん私も、自分なりに目一杯やってます。
けど、それ以外の部分も持っていたい、死ぬ時に仕事だけの人間で終わりたくない。
そんなことを、改めて、いろいろ考えてしまいました。
まだ、どんな本か読んでもないのに(^_^;)
投稿者 Sakurai : 22:03 | コメント (0) | トラックバック
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『敗れざる者たち』
アイアンマンジャパンまで、あと5日です。
今週はもっぱら休養、今日もストレッチをしただけです。
週間天気予報によると、金・土と雨で、日曜日は曇り、月曜日以降晴れマークがでています。
私はかなりの「晴れ男」なので、当日は晴れるのではとひそかに期待しています(笑)
ところで、福岡から五島までは飛行機なのですが、福岡までは新幹線で行きます。
で、車中で読む本を探していたのですが、mixi友達の日記を見ていい本が見つかりました。
沢木耕太郎の『敗れざる者たち』です。
沢木耕太郎の本は、何冊か読んだことがあり、とくに『一瞬の夏』は好きな1冊です。
夕方に届いたのでパラパラッと見てみましたが、この本は、その『一瞬の夏』の前に書かれた、カシアス内藤という天才ボクサーの話など、かなり興味深い話が、ノンフィクションの短編として書かれています。
解説の中に
「スポーツはもしかしたら肉体にとって麻薬なのかも知れない。肉体がそれを覚えてしまうと、忘れるわけにはいかない。そして人はついには滅亡に至るまで肉体をすりへらすことになるのだ。
中略
スポーツの目的とは、かくして、勝つことではなくなる。その肉体を滅亡に至るまですりへらすこと、いわゆる燃焼が目的となるのだ。」
と言う風な一文があるのですが、まったく同感で、スポーツには一度取り憑かれると逃れられない、麻薬のような物があります。
特にロングのトライアスロンの場合、レースの間中すごく苦しくて、10数時間もずっと我慢をし続ける分けなのですが、ゴールした瞬間、魂が全て解き放たれるような、何とも言えない開放感があります。
実際には、まだ足も痛いし、体も苦しいんですが・・・それを忘れさせる大きな喜びがあります。
これは、やった者にしか分からない感覚です。
今は、その一瞬を楽しみに、緊張で少し胸を締め付けられるような感覚を楽しんでいます(^^)
と言っても今回はわりとリラックスしていますが。
投稿者 Sakurai : 21:47 | コメント (0) | トラックバック
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レックス・ムンディ
昨日・今日とトレーニングは、休みでリラックスしています(^^)
で、本のことなど・・・
と言ってもおすすめというわけじゃないんですが(^_^;)
文庫版『ダ・ヴィンチ・コード』の解説が荒俣 宏氏で、自身の著作である「レックス・ムンディ」を、紹介されています。
人の本の解説で、自分の本のことを書くのってどう?って思いますが(^_^;)
アマゾンので見てみると、物語の中に『ダ・ヴィンチ・コード』で出てくるマグダラのマリアや、シオン修道会、テンプル騎士団、聖杯などが取り上げられていて、面白そうなので買ってみました。
で、今380ページぐらいまで読み進めてますが、なかなか面白くなってこない・・・
プロローグは面白かったんですけどね、何だか独りよがりの表現が多くて、入っていけないんです。
文体も、まるで翻訳本みたいな表現があったりして、日本語的じゃない部分があるし・・
だからといって、全く面白くないわけでもないので、まあ少しずつ読めてるわけなんですが、寝る間も惜しんで読むという感じじゃないんです。
もうちょっと読むと面白くなるか、期待しているのですが、どうなんでしょうね。
『ダ・ヴィンチ・コード』は、かなり一気に読みましたが・・・
2日間休養して、体はだいぶ軽くなっています。
明日は少し泳いで、感覚を戻しておきます。
投稿者 Sakurai : 21:35 | コメント (0) | トラックバック
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よくわかるXHTMLとCSSによるWebサイト作成
随分前から、XHTMLとCSSの勉強をしたいと思って、いろんな本を買ったりしていたのですが、初歩からかなり分かりやすく書かれている本を見つけました。「よくわかるXHTMLとCSSによるWebサイト作成」
基本からレッスン形式で、学んでいくようになっているテキストで、とりあえず最後までやってみました。
CSSの基礎は、分かったようです・・多分(^_^;)
次は、いろんなデザインに応用出来る、デザインサンプル集のような物が欲しいですね・・・
何かいい本あるかな。
投稿者 Sakurai : 22:42 | コメント (0) | トラックバック
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やっぱり面白い『ダ・ヴィンチ・コード』
もうすぐ、映画が公開される『ダ・ヴィンチ・コード』 を、この間から読んでます。なかなかゆっくり読む間が無くって、そんなに進まないと、油断していたのですが・・・
読み出すと、めっちゃ面白い・・・
つい、夜中まで読んでしまいます。
で、気がついたら、上が終わりそうで、慌てて、中・下と注文したのですが、やっぱり届く前に、上を読み終えてしまいました。
うう・・・失敗した・・・この本なら別にネットで注文しなくても、どこにでも売ってるだろうに・・・
中が届くのが待ち遠しい・・・活字中毒の禁断症状が出そうです(笑)
投稿者 Sakurai : 21:26 | コメント (0) | トラックバック
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グーグル アドワーズ広告成功マニュアル
ウェブプロデューサー、小山陽子さんが書かれた本『検索連動型広告 グーグル アドワーズ広告成功マニュアル』 が届きました。実は、前著「Googleアドワーズ道場」では、活用例として当店のことを、8ページに渡って掲載して頂いたのですが、その後、アドワーズ広告について全く研究していない(^_^;)
この機会に、この本を参考にして再度、見直してみたいと思います。
ちなみに、同時発売の姉妹本に、『オーバーチュア スポンサードサーチ成功マニュアル』 があります。
こちらも、要チェックです(^^)
投稿者 Sakurai : 16:18 | コメント (0) | トラックバック
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ウェブ進化論
この間から、いろんなセミナーなどで、興味深く取り上げられている、ブログ、ロングテール、Web2.0について、詳しく書かれた本が届きました。『ウェブ進化論』-本当の大変化はこれから始まる です。
まだ、序章しか読んでないのですが、すごく面白い。
グーグルが牽引する技術革新とそこから生まれる、ネット社会の新しい潮流。
”情報技術(IT)ではなく「情報そのものに関する革命的変化」が今起ころうとしている”
と言う、何とも興味深い記述です。
来るまでは、「なんだか難しそう」と思っていましたが、読み進めるのが楽しみな、本です。
しかし、この大きな流れに付いていけるのか?
大きな不安があるのは確かですが、著者が私と同じ1960年生まれってのを知って勇気づけられました。
但し、この方は東京大学大学院情報科学科修士課程修了らしいですが(^_^;)
投稿者 Sakurai : 16:50 | コメント (0) | トラックバック
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想いー三茶の焼肉、世界をめざす
周りで「泣けた」と話題になっている本『想いー三茶の焼肉、世界をめざす』 を読みました。
ビジネス書と言うよりは、牛角の西山社長の自伝ですね。
冒頭の、奥様の手術のシーンから、目頭が熱くなりました。
家族や、社員への、想い、そして従業員に生き生き働いてもらうための、コミュニケーションの大切さ、など読んでいて共感出来る部分、考えさせられることが多かったです。
(もちろん、学ぶべき部分も)
また、1号店オープンまでの試行錯誤、オープン直後の失敗や、フランチャイズ成功などいろいろ読み物としても面白い。
最後、「父が戦争で追い出された場所に家族で一緒に住みたい」と言う夢を叶え、両親と庭を眺めている場面は、ほんとジーンと来ました。
「牛角」は行ったことがないのですが、一度行ってみたくなりました。
・・まんまと乗せられてるか・・・(^_^;)
投稿者 Sakurai : 14:26 | コメント (0) | トラックバック
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凶刃―用心棒日月抄
藤沢 周平の「用心棒日月抄」シリーズ、第一巻を読み終えてから2週間、やっと第四巻にて最終巻の『凶刃―用心棒日月抄』 まで読みました。
今回は、前作から16年後が舞台。
青江又八郎も四十代半ばになり、平穏な日々を送っているのですが、またまた密命を帯びて、江戸へ出府。
そこでの、幕府隠密などを交えた暗闘に巻き込まれることになります。
スリルのある、戦い、藩の秘密に迫って行くサスペンス性など、前3巻の短編とはまた違ったおもしろさのある長編小説になっています。
しかし、何よりこの本は、今までのユーモアあふれた、若かりし青江又八郎の物語りではなく、腹が出てきた中年の又八郎の物語りと言うことで、何とも言えないもの悲しさを感じてしまいました。
(時代が違うとは言え、私と同じ年頃ってことになります・・)
何より、用心棒仲間だった、細谷源太夫の変わり果てた姿には、思わず胸が痛みました。
そして、江戸組の頭領、佐知との再会と別れなど・・・
最後、尼になると言う佐知と、年老いて尼寺に茶を飲みに通う自分の姿を想像して、晴れ晴れと笑う又八郎は、いいですね。
ほっとします。
シリーズ物で、後日談的小説ですが、面白かったです。
投稿者 Sakurai : 21:45 | コメント (0) | トラックバック
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用心棒日月抄
ずいぶん前に『たそがれ清兵衛』をビデオで見て以来、藤沢 周平の小説を、ちょこちょこ読んでいます。と言っても、お昼ご飯時に読む程度なので、なかなか進まないのですが・・・
で、1週間ほどかかってやっと読み終わったのが、これ
『用心棒日月抄』
主人公が、偶然藩主毒殺の陰謀を知り、許嫁の父を切って、ふるさとを出奔、江戸で用心棒家業をしながら糊口をしのいでいきます。
その、用心棒として雇われた先々での事件と、忠臣蔵で有名な赤穂浪士たちの動きが、妙な具合に絡み合ってきます。
そして、自分を狙う、藩の刺客との対決。
江戸の市井の人々の生活などが面白く描かれていました。
短編の連作集で読みやすく、なにより藤沢 周平の小説は、やさしさがあふれてていいですね。
続きを読もう・・・
投稿者 Sakurai : 22:33 | コメント (0) | トラックバック
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バガボンド
今朝、コンビニに寄ると、『バガボンド』22巻 が出ていました。井上 雄彦の書く漫画は、結構好きで、スラムダンクは当然として(笑)リアルなど、だいたい読んでます。
で、この『バガボンド』吉川英治の「宮本武蔵」を元に書いているのですが、最初の頃こそ結構原作通りだったのですが、途中からどんどん話が変わっています。
完全に井上版「宮本武蔵」ですね。
で、吉川英治の小説より悪くなってるかというと全然そんなことなく、すごく面白い。
なにより、登場人物がそれぞれ魅力的に描かれています。
例えば敵役の、「佐々木小次郎」が、派手好みでイヤな若造的に書かれてないのがいいです。
吉川英治の宮本武蔵がと言うわけじゃなく(吉川英治の武蔵は好きです)、作家によっては、敵役として、武蔵を、あるいは坂本龍馬など歴史上の人物をすごく悪く書く小説があるのですが、読んでてあまり気分が良くないです。
その点、この井上雄彦は、全ての人物を感情豊かに描いていて、読んでて引き込まれます。
あかんたれの又八なんか、心理がよく分かりすぎて・・・(^_^;)
投稿者 Sakurai : 17:02 | コメント (0) | トラックバック
トップページ > 本のこと2006年02月15日
潜在能力を引き出す力
だいぶ前に買ってて、読もう読もうと思いながら、なかなか読めなかった本です。やっと読めました。
潜在能力を引き出す力―フィジカル・コーチが見たトップアスリートの成功法則
40歳を過ぎて、なお第一線で活躍する工藤公康や、プロゴルファーの片山晋呉、シンクロチームの選手達などの、日々のトレーニングとその取り組みに対する考え方、姿勢など、スポーツは勿論、ビジネスの世界にも通じる教え、気づきが数々ある本です。
特に、プロスポーツ選手の場合、目先の勝ち負けではなく、5年後、10年後にトップに立ち続けるための、長期の目標を立て、トレーニングを積み、新しい技術を習得していく、その姿勢は、私たち趣味でスポーツをしている者にとっても、また商売についても大変参考になるものでした。
一生トライアスロンをやっていきたいし、商売も目先の儲けじゃなく長く続けていきたいですからね。
また、この本で、たびたび取り上げられていたのが、股関節の動き、股関節トレーニングの重要性です。
上半身と下半身をつなぐ股関節、ここの動きがスムーズでないと、全体的にバランスの取れた動きが出来ない。
股関節を鍛えるだけで、フォームなどかなり改善され、故障の防止にもなるということでした。
で、早速買ったのが、この本
股関節エクササイズ―やせる!痛みが消える!
腰割りなど、具体的な、股関節トレーニングについて書かれています。
痩せるようですよ(笑)
投稿者 Sakurai : 22:28 | コメント (0) | トラックバック
トップページ > 本のこと2006年01月27日
藤村流「感動」で売れ!「体験」で売れ!
久しぶりにビジネス書です(^_^)
藤村流「感動」で売れ!「体験」で売れ!―「買う理由」を伝えれば必ず売れる!
タイトルの通りなのですが、物を売るのではなく、お客さまに感動や体験を売るという、藤村さんの提唱する「エクスペリエンス・マーケティング」という考え方が、具体的な例を挙げながら、分かりやすく書かれています。
藤村さんの本をすでに何冊か読んでいる方には、目新しい物は少ないかも知れませんが、まだ読んだことのない人には一読の価値はあると思います。
私自身は、何冊か読んだことはありましたが、いくつか新たな気づきを得られ、また確認の意味でも良かったです。
投稿者 Sakurai : 20:56 | コメント (0) | トラックバック
トップページ > 本のこと2005年12月06日
CSSをマスターするぞ!
もう1年以上前から、課題になっていて、周りからしたら「今頃何言ってるねん!」て言われそうなのですが、CSSを1からしっかり勉強して、何とかマスターしたいと思います。
(出来るかな〜〜)
実は、先日友人と話をしていて、それやったらこの本がいいよ、と紹介されたのが
「XHTMLマークアップ&スタイルシート」リフォームデザインガイドブック
まだ、やっとパート2に入ったばかりなのですが、すごくわかりやすく書いてあって、これなら基礎から学べそうです。
と言っても年内は忙しいので、とりあえず本で基本的な知識を得て、実際にサイトリニューアルに入るのは来年に入ってからになりそうですが。。。
投稿者 Sakurai : 13:55 | コメント (0) | トラックバック
トップページ > 本のこと2005年07月07日
昭和史 1926-1945
このあいだから、『シェエラザード』 、『亡国のイージス』と読んで、今『終戦のローレライ』を読んでいるのですが、こういう本を読んでいると前にも一度書いたように、やっぱり昭和史を、ちゃんと知りたい、と思ってしまいます。
それでアマゾンで少し探してみました。
ありました、ぴったりの本が、『昭和史 1926-1945』半藤 一利 (著)です。
あとがきに、「編集者の山本明子さんの執拗な説得からはじまった。『学校でほとんど習わなかったので昭和史のシの字も知らない私たちの世代のために、手ほどき的な・・・』」とあるのですが、全く同感。
誰かが意図してそうしたのか、あるいは偶然かは、分かりませんが、教科書の一番最後に載っていて、いつも時間が無く、ほとんど学ぶことの無かった昭和史。
知ってどうすると言うことでもないかも知れませんが、日本の死者が310万人を数えると言われる太平洋戦争に、至る道のりなど、やっぱり知っておくべきだと思いますし、知りたいですね。
読みやすそうな本ですので、じっくり読んでみようと思います。
あ、こんなこと書くと、私が特別な思想の持ち主のように思われるかも知れませんが、私は、右でも左でもないです(^_^;)
念のため・・・
投稿者 Sakurai : 11:36 | コメント (0) | トラックバック
トップページ > 本のこと2005年06月23日
終戦のローレライ
今日は、泳ぎに行こうと思っていたのですが、このあいだ落車した時の傷が、まだ治ってないのと、疲れがたまっているのか体がだるいのでお休みしました。
休養日です・・・と言うか今週はちょっとイージー週間です。
なにせ歳考えると無理出来ない(^^ゞ
明日は、早起きして、自転車に乗るつもりですが・・・
ところで、この前「亡国のイージス」を読んでから福井晴敏にはまってます。
で、いま暇を見つけては「終戦のローレライ」を、読んでいるのですが、やっと2巻が終わって、3巻になりました。
面白いですね・・・
今年は、8月6日に広島に行くのですが、いろいろ行ってみたいところが、出来てしまいました。
投稿者 Sakurai : 20:57 | コメント (2) | トラックバック
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亡国のイージス
『亡国のイージス』を読みました。
最初は、時間を見つけて、ボチボチと、と思っていましたが、読み出すと面白くて止まりませんでした。
ストーリー展開、登場人物の描写など、大変優れていて、また、国のあり方などいろいろ考えされられる面もあり、かなりのおすすめです。
人がたくさん死ぬのが、ちょっと・・・ですが、まさしく「これが戦争だ」と言うところでしょう。
「ダイハード」や「ホワイトアウト」を思い浮かべるようなアクションシーンも秀逸ですが、それ以上に、登場人物の心理的葛藤の描写がよかったです。
クライマックスで、宮津艦長と、如月行の心のふれあいには、思わず涙しそうでした(^_^;)
投稿者 Sakurai : 18:12 | コメント (0) | トラックバック
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シェエラザード
本を読むのが好きで、いつも何かしら読んでいるのですが、最近はビジネス書とか、パソコン関連の本ばかりで、小説を全然読んでいませんでした。
時間がないということもあり、なかなか集中して読む時間はないのですが、このところ昼休みに食事をしながら、少しずつ読んでいます。
ゴールデンウィークを利用して読んだ本の1冊がこれ。
『シェエラザード』 (浅田次郎)です。
終戦間際の昭和20年4月連合国の要請により、捕虜や民間人への救援品を輸送、国際法により、安全が保証されていたはずの『弥勒丸』が米潜水艦の攻撃により、台湾沖で沈没。
実はその船倉には、膨大な量の金塊が積まれていました。
物語は、町金の社長がその引き上げを持ちかけられるところから始まります。
ミステリアスな導入部分から、次第に運命の糸で引き寄せられていく人々、
過去と現在が交錯し、次第に解き明かされていくナゾ。
そして、戦時下の人々の心理と、良心、弥勒丸乗組員達の矜持・・・
実際に起こった「阿波丸事件」を題材にしているだけに、リアリティーがありぐいぐい引き込まれていきました。
久しぶりに読んだ浅田作品ですが、面白かったです。
「阿波丸」についてもちょっと調べてみたり・・・
戦後生まれの私達、故意か偶然かいつも歴史の授業で、近代になるころには、年度末になり、教科書を余して終了。
まともな昭和史を教わっていない身には、恥ずかしながら知らないことが多すぎるようです。
ちょっと勉強してみよう。