伝統工芸士 鍛冶「土井敬次郎」氏 昭和2年生まれ。 堺でも名工と謳われた父親の後を継いで19歳からこの道へ。 永年の修行を積み1987年通産大臣指定の鍛冶職の伝統工芸士に認定される。 さらに平成9年春の叙勲で青色桐葉賞を受賞、現在に至る。 なんとも、頑固そうな目が光る、いかにも職人と言う風貌の土井敬次郎氏。 造っていて気に入らなければ、焼き入れ後でも平気で捨ててしまう、こだわりの鍛冶士です。
柄に入る中子の部分を作り、全体の形を整えて、火造りの終わりです。 この後、わらの中でゆっくり熱をとったあと、表面に覆われた酸化皮膜をハンマーで叩いて取ります。 酸化皮膜を取り除いた包丁をベルトハンマーで粗たたきし、グラインダーで裏を磨いたあと、型断ちをし、成形、刻印を入れて焼き入れします。 1丁の包丁を作るのに、ものすごい時間と手間がかかっています。