包丁・ナイフの専門店「e刃物.com」

包丁・ナイフの専門店「e刃物.com」
包丁やナイフなどの刃物を厳選してお届けします!

トップページナビボタン
 

鍛冶屋さん訪問1〜水野鍛錬所2

日本刀と包丁を鍛える堺の名鍛冶「水野鍛錬所」

8月6日猛暑の中、おじゃまし、ぜひまたお伺いしたいと思いながら、3ヶ月・・・
そして11月7日秋晴れの中再度、水野鍛錬所をお訪ね致しました。
丁度この日は、三代目刀匠昭治氏のお弟子さんが、刀の焼き入れをされると言うことで、非常に貴重な日本刀の焼き入れを見せて頂くことが出来ました。

また、専属の研ぎ師「南浦 力」さんが本焼きの柳刃包丁の仕上げなどをされているところも見せて頂きました。

お忙しい中、何度もおじゃまして申し訳ないですが、本当に素晴らしい鍛冶屋さんでみなさんにぜひいろいろ知って頂きたいです。

日本刀に土置きをしている昭治氏

研ぎ師「南浦 力」氏

南浦 力さんは、水野鍛錬所専属の刃付け師さんで、この道50年のベテラン。
すごく腕のいい研ぎ師で、いろんな料理屋さんに行っては実際に使っている板場さんに、感想を聞き使いやすく研ぎやすいように工夫されています。
水野さんの包丁を見ると、分かるのですが本当にきれいに刃付けされていて、鋼の輝きがいっそう増しています。

木砥で研ぐ南浦氏 こちらは「際立て」という作業、専用の金具に挟んで、杉の木などで切り刃部分をこすり、磨き上げていきます。手の動きが早すぎて、デジカメではとらえ切れておりません・・・
 
砥石で本刃付けする南浦氏 これも手が早すぎて写せないので、少し止めて頂きました(^^ゞ
ほんと仕事の邪魔ですね・・・
このように、1丁の和包丁を作るには、鍛造から成形、焼き入れ、研ぎなどものすごくいくつもの行程に分かれ、その一つ一つの中で、また細かい作業、経験を要し神経を使う作業がたくさんあります。
そのほとんどが、熟練の職人による手作業になっており、水野鍛錬所ではいっさい妥協せず素晴らしい製品を作り続けています。

日本刀焼き入れ

この日は、丁度タイミングよく三代目刀匠水野昭治氏のお弟子さんが、作られた刀を焼き入れすると言うことで、立ち会わせて頂きました。
ふいごで、空気を送りながら、火勢を調整し、刀を熱していきます。
タイミングを見計らった、昭治氏の合図のもと一気に水に入れて焼き入れをします。
まさに緊張の一瞬でした。

日本刀土置き

焼き入れのあと、昭治氏が現在作っている日本刀の土置きを見せて頂きました。
むら無く焼き入れするために、まず全体に薄く、土を塗っていきます。
 
その後、峯の部分を厚く、土を置いていきます、このときの置き方で日本刀独特の刃紋が出来ます。

尚、この土置きは、本焼きの和包丁などにも用いられる技法です。
また、通常の合わせの包丁や、和式ナイフなどでも、むら無く焼き入れするため焼き入れの前に、土を塗ります。

水野鍛錬所訪問1 「源昭忠」青鋼DX和包丁   「源昭忠」本鍛錬和包丁  和式ナイフ  店主がゆくトップ
「e刃物.com」店主が、各地の鍛冶屋さんを訪問、工房と、その作品をご案内するコーナーです。
当サイトの画像およびテキストの無断引用・転載は堅くお断り申し上げます。
Copyright (C) Akashi-Kiko CO.,LTD 包丁 ナイフの専門店「e刃物.com」 中華包丁へ