失礼ながらお年を聞いてみました(^_^;)69歳とのこと。 大変お元気で現役ばりばりです。 何歳からお仕事されてたんですか?と聞いてみますと 「生まれた時から鍛冶屋や」とお返事、隣で奥様が 「何言うてんの生まれた時から出来るかいな」とやんわり仰られてました。 この奥様が最後のカシメや仕上げなどの作業をされています。 永尾さんもですが、奥様もすごく優しくて穏和な方でした。 よく鍛冶屋さんは、ご夫婦でお仕事されてますが永尾さんもそうでした。 「1人では絶対出来ない仕事や」とのことです。
これが一般的な肥後守の鋼材と、切断する機械です。 右側に立てかけてあるのが鋼材で、軟鉄の間に青紙、又は白紙を挟み込んだ複合材になっています。 それを、細長い形にカットして(手前に何個かあるような感じです)その後鍛造、焼き入れなどをします。 また、刃物店用の割込材と違って、ホームセンター向きにはSK材をカットして焼き入れした物も製造していると言うことでした。 こちらは、叩いて無くってそのまま型抜き成型焼き入れ刃付けしているらしいです。
ハンドル部分に、「肥後守定駒」と刻印を入れます。 その後、曲げ加工、研磨、刃付けした刃を取り付けてカシメ、仕上げ。 やっと完成です。
機械も使いますが、手作業が多く手間のかかる仕事です。